ヴィレッジ

見てきました。M・ナイト・シャマラン監督の最新作。
観る前に会社の映画好きの同期から「期待せんと行くと結構面白いで」との、それってどうなん?的な助言をいただきつつ観たわけなんですが、それなりに楽しめました。


やはり人間なんて先入観の生き物なんで。
映像上に出てくる情報から自分自身で勝手に映画の設定を決め付けていくわけですよ。
それが映画という映像と音で物語を創りあげるメディアを観て、そして理解するために私たちが知らず知らずのうちに身につけていった方法なんで。
だって詳細なストーリーの設定を理解させようとした時、映像と音だけで、文字というツールを用いた書物などのメディアにかなうはずがない。
そのために映画では、映像の至るところにストーリーの詳細を掴むヒントを散りばめて観客の理解を促そうとするわけですわ。
このM・ナイト・シャマランという監督はその、私たちが無意識にであれ意識的にであれそういったヒントから設定を把握していくという映画の見方を逆手に取るのがうまいですねー相変わらず。


最後らへんはコロっと騙されたぜぃ。
話が二転三転するんで面白かったんですがその振り幅が今回も小さいんで、結構地味です。
シックス・センス」の振り幅は結構でかかったからなぁ。
一緒に観に行った連れは「M・ナイト・シャマランは、こっちの(今作は面白いだろうという)期待を裏切るのが得意やなぁ」と吐き捨てるようにつぶやいていました。
僕は、合格点をあげられる出来ではあると思いますけどね←何様だ


これ、一重にM・ナイト・シャマランが脚光を浴びた初作が「シックス・センス」だというのがよくないですね。


アンブレイカブル→サイン→ヴィレッジ→シックス・センス


くらいの作品公開順だったら今作も大満足だったと思うんですが。