21g

21グラム (初回出荷限定価格) [DVD]
さあ文字通りの寝正月を送っておるわけですが。
あまりに何もしないのはちょっと・・・と思いまして久々に映画見ました。
「21g」。やあ前から見たいとは思ってたんですが今日たまたまレンタルビデオ屋で手に取ってみたら「アモーレス・ぺロス」の監督が撮っていてしかもショーン・ペンベニチオ・デル・トロナオミ・ワッツと来たもんだ。すぐにレジに走ってしまいました。
「アモーレス・ぺロス」を見た時にも感じたんですが、この監督の撮る映画はハッピー・エンドでは終わりませんね。今回もなかなかヘヴィな内容でした。かといって、最悪な結末で幕を下ろすわけでもなく。絶望感は拭いされないですがジメジメした雰囲気で終わらないストーリー。ほんと、非情なまでに、「それでも人生は続いていく」んですよ。なんかこういう映画に僕は"リアル"を感じます。うまく言えませんが。。。
しかし、時間軸をバラバラに分解し、ストーリーを細切れにして展開させていきながら最後の最後でストーリーを一本にまとめる手法はお見事の一言。はじめはわけわかんなかったんすけど、時間が経つにつれて絡まって糸がほどけて内容が鮮明に理解できてくるんでもう途中から最後まで惹きこまれっぱなしでした。これがなくてただ時系列に話が展開していくんだったらただの重たい映画で、ここまで心に残ることはなかっただろうと思います。
後は上の俳優三人の演技ね。みんな凄いわ。ショーン・ペンは「デッドマン・ウォーキング」での演技で咽び泣いてしまってから気になっていたんですが、彼の出演作を見たのは今回で二作目かなーやっぱ上手い。
ベニチオ・デル・トロは心に苦難を抱いている人間を演じさせたら一級品ですね。彼のオーラは独特。
ナオミ・ワッツは綺麗なビーチクしてました。最高!

人は死ぬとき誰もが等しく21g軽くなるという。
その失われる21gとは何なのか。
その21gの中に何が込められているのか。
人の命とは?人生とは?という命題について久々に考えさせられる映画でした。良かった。