System of A Down / Mezmerize

Mezmerize
最近、本当にへヴィ系の音楽を聴かなくなってた僕なんですが。完全に惹きこまれた。もんのすごい吸引力を秘めてます。今年のベストに入るだろーこれは。すげぇわ。
どれくらいすごいかというともう半年くらい書いてなかったレビューを思わず書いてしまうくらいすごい笑

http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=80666&pg=20021129

上のURL先のレビューは僕が前作「Steal This Album!」を聴いて書いたものですが。

その前作よりも更にアルメニア音楽の特色であるもの哀しいメロディに対する比重が増え、その予測のできない展開具合にも拍車がかかっているような。
一曲の中に、激しさや重さ、美しさ、儚さ、シリアスな雰囲気、そしてキモさと馬鹿っぽさ(ここ重要)までもが同居しているというもうハチャメチャな出来具合。
まぁ曲の中には直球一本勝負的なハードコアなものもありますが、それはそれでアルバムの中の流れとしてはいいアクセントになってます。
しかし、びっくりするほどテンションが高くてザクザクドコドコがうるさいメタルメタルした音なのに何だろうこの聴きやすさ。
ダロンの歌うパートが増えたからかなー。このアルバムを批評している方々の多くが口にするダロンの存在感の増大については、僕もプラスに作用していると思います。サージとダロンとのコーラスがその曲のもともと耳に残るメロディをより印象的にしていると感じるのでね。

とりあえずね、「Radio/Video」の中間パートでの、「ラッラッラッラララッラー♪ラララッラー♪ラララッラー♪ラララッラー♪」でもう完全にノックアウト。昇天。

哀メロ馬鹿メタルという彼らにしか出来ない音楽で更なる高みに達した感がある傑作アルバム。


ところでこのアルバムを聴いてあまりの素晴らしさに打ちひしがれた後、誰かのレビューでも見受けられたんですが、ダロンの存在がだんだん大きくなることによってバンドとしてのバランスが壊れて最期には空中分解するんじゃないかなーという懸念を抱きました。
その懸念が現実にならない限りは、彼らはへヴィロック界を牽引する中心的アーティストであり続けるでしょう。
今作で完全にその座まで登りつめたよ。ホントは「Toxicity」あたりでそうなっていたのかもしれんが僕が認めんかった。もう、降参です。Rage Against The Machineの幻想をいつまでも引きずるのはやめる。
僕は、アンタらについていくよ。

Recommen度:★★★★★