Jamais vu
一回だけ伺ったことのある客先にまた行くことになり。
会社のある谷町九丁目に着いたものの。
そこには初めて見るような景色が広がっていました。
何故か一度来た事のある場所であるはずなのに。
見たことのないような道路が走っている。
立ち並ぶビル群についても、初めて見るような感覚に襲われました。
をを、どうした僕。
これが、これが、世に言う「ジャメヴュ」というものか。
初めて体験するこの「未視感」というものに戸惑いながらも客先に電話して。
電話に出た受付の方に仕方なく道を聞いてみました。
「すいません谷町九丁目までは来ているんですが御社への行き道をど忘れしてしまいまして・・・」
「え、うち谷町九丁目じゃないですけど。」
「あれ?」
「谷町四丁目ですよ。」
「え゛。」
若年性痴呆の極みです。