恋愛睡眠のすすめ

http://renaisuimin.com/


ダセえ邦題。ちなみに原題は「Science Of Sleep」。
ミシェル・ゴンドリー監督作品でございます。
主演は今を時めくガエル・ガルシア・ベルナル
この人の「アモーレス・ペロス」での姿格好が異様にかっこよくその時から僕の中の超イケメン俳優のトップランクに入ってるんですが、今作ではキュートな役です。キュートというかちょっと気持ち悪い。
しかしアレですね、あらすじは好きな人が出来て夢の中で色んなことをしてるうちに夢と現実の区別がつかなくなるってお話なんですが観てる側もだんだんとどれが夢の話でどれが現実の話なのか区別が曖昧になってくる内容でした。これが狙いなのかもしれませんが、正直ちょっとアレ?てなりました。


元々僕がミシェル・ゴンドリーを好きになったのは「Director's Label」を購入してからなんですが、その「Director's Label」の中の作品群は大きく2つの系統に分けられると思うんです。
一つはThe Chemical Brothersの「Star Guitar」やKylie Minogueの「Come Into My World」のような誰もが思いつきそうで思いつかないクールなアイデアの作品。
で、もう一つがBjorkの作品によく見られるような動物の着ぐるみとか出てくるようなチープでキュートで作風のもの。


僕はゴンドリーの、前者の作風がとても大好きなんですが今回の「恋愛睡眠のすすめ」は後者の色合いが大変に濃くて。僕が期待していたものとのギャップがそこには存在していたため個人的に少し残念な内容だったかなぁと。期待通り、とは行かなかったので。


まぁでもカラフルでキュートな世界観が好きな人は大変気に入るはず。


しかし、この映画を独りで観に行くのは少し勇気が入りました。仲良しカポーに囲まれたりして、わぁこの人独りで来てるわよウフフいわゆる非モテくんで少女漫画とかいつも見てるような可哀想な人なのかしらこんな恋愛映画に独りでくるなんてコラコラ聴こえるだろハニー少し静かに喋らないと図星だということで凹んじゃうんじゃないかアハハ何よダーリンダーリンの声の方が大きいわそっちの方が聴こえるわよウフフほらこっちをちら見したじゃないきっとダーリンの声が聴こえたのよやあねぇホント、みたいなことを言われたらどうしよう、なんてことを思ってたんですが行ってみたら、独りの男性客もちらほらいて安心しました。



ちなみに上で言ってる「Director's Label」は下のやつ。

DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION [DVD]

DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION [DVD]


ほんで、ミシェルさんの初監督作品(だったはず)が下のやつね。これ、ジム・キャリーとかタイタニックでヒロインだったムチムチな女優さんとか著名な人が出てて、且つ内容は面白いです。こちらもカラフルでコドモのオモチャ箱の中身のような雑多でありながら可愛いアイデアが詰まった良作です。こちらの方が好き。